内閣法制局人事介入 って何よ?

ヒトコトで言うと、

「戦争をできる国」にするために 邪魔な内閣法制局長官も 変えちゃいましたー

ということです。

安部政権が集団的自衛権を行使していいんだ、とゴネた論拠は全て嘘とこじつけであったことが国会審議で明らかにされたのですが(個別に書きます)、それでも強弁を続けた支えというのが、内閣法制局長官の「可能である」という法的解釈です。 

そもそも内閣法制局とは何か、というと、「内閣の下で法案や法制についての審査・調査等を行う機関」とされていますが、実際は「法の番人」的な役割を果たしてきました。つまり、内閣で新しい法案を作ったとしても、法制局長官がダメと言えばダメなのです。

長官は内閣が任命することになっていますが、高度に専門分野であるために、経験重視で役職についていました。ところが、安部政権は2013年8月8日付けで、全く関係のない小松一郎という元仏大使を任命します。

なぜそんな話になったかというと、安部内閣は第一次政権でも集団的自衛権の行使を模索していたものの、当時の法制局長長官(宮﨑礼壹氏)からダメ出しを喰らっていたのです。

出典:許すな!憲法改悪・市民連絡会 (※1) 

第二次になって性懲りもなく集団的自衛権の行使を企てますが、やはり当時の法制局長官(山本庸幸氏)がダメ出し。それで、任命権があるのをいいことに、自分たちの言いなりになる、法制局業務にはド素人の小松一郎という元仏大使を任命した、という経緯になります。

山本庸幸氏は栄転という形で法制局長官を解任され最高裁判事に。山本庸幸氏は最高裁で下記のような”異例”の記者会見をします。

集団的自衛権の行使は、従来の憲法解釈では容認は難しい。実現するには憲法改正が適切だろうが、それは国民と国会の判断だ。

(集団的自衛権というのは)我が国が攻撃されていないのに、同盟国が攻撃されてそれを一緒に戦おうということ。それが完全にOKとなるなら、地球の裏側まで行って共に同盟国と戦うということになる。

私自身は完全な地球の裏側まで行くような集団的自衛権を実現するためには、憲法改正をした方が適切だろう、それしかないだろうと思っている。

参照:山本庸幸最高裁判事の異例発言の波紋 /集団的自衛権 「解釈見直しは困難」山本庸幸氏 (※2)

ot150922ところが法制局長官に就任した小松一郎は病気のために2014年5月16日付けで退任。後任として任命されたのが横畠裕介という男です。

出典:第2次安倍改造内閣 閣僚等名簿 

何者なのか? それは上記の「出典」に書いてありますが(笑)、法制局の人間。大変優秀な人材で、法制局長官の最有力候補であったということですが、安部政権の人事介入により順番を飛ばされることに。

飛ばされるくらいなので、もともとは集団的自衛権の行使には歴代長官と同じくダメ出し派であり、野田政権のPKO協力法の改正時には、名指しで批判記事も出ていた程です。(※3) 頑なまでの集団的自衛権ダメ出し固執派でした

※3:《罪深きはこの官僚》横畠裕介(内閣法制局内閣法制次長) 

なぜ、そんな人間がメチャクチャな解釈を出してきたのか? 

戦争法案反対運動のキーマンである小林節慶大名誉教授は、このように分析しています。

外務省出身の小松一郎長官の就任により法制局内部で大論争となり、当時次長だった横畠さんは抵抗側にいたものの、長官の死去により昇格すると、政権に言い含められてしまった。しかし、ホルムズ海峡の機雷掃海も日本人母子の乗った米艦を防護するのも、憲法改正せずに集団的自衛権で行うのは無理がある。横畠さんは追い詰められていくうちに、法律家としての当たり前の“知性”が出てしまったのでしょう。

出典:機雷掃海「個別的自衛権で可能」 横畠法制局長官は大丈夫か 

要するに、横畠裕介という人間の寝返りによって、安部政権に強行する一縷の理由を与えてしまった。「安部総理の顧問弁護士」と呼ばれているそうです。

まーさーに、平成の小早川秀秋 !

このことを辻本清美議員は追及したのです。魂を売ったらどのような答弁になるか。こちらを41:00からご覧ください(↓)。

横畠裕介が法制局長官に任命された流れは日経新聞が2014年5月16日に報じています。

参照:法制局長官に生え抜き横畠氏 首相、慎重派取り込み (※4) 

嘘と こじつけと 懐柔策。 戦国時代かっつーの

だから歴代法制局長官がこぞって反対の声を上げているのです。自民の政治は現代性に反しています。反知性そのものです。選挙によって解体に追い込みましょう!

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